_ こうやって FRISK の空箱も換金できないものだろうか。自宅と職場と合わせたら100個ぐらいは空っぽの FRISK があるんだけど。←捨てろ
_ RFC2821 は SMTP、つまりメールを送信するのに使うプロトコルの規定、RFC2822 はメッセージフォーマット、つまり SMTP を含む各種アプリケーション上でメールを表現する書式の規定。まったく違うものである。RFC2821 は入れ物、2822 はその中身。
_ これで何度目かわからんけど、また docomo やら au やらのメールアドレスのルールのクソなところについての議論が再燃しているみたい。でも、そいつらの文章の中に RFC2822 という文字列を見たら要注意。メールアドレスってのはどちらにも使われるものなので完全な線引きというのはできないのは事実だけど、今回の議論のようにあちらからこちらにメールを送る、というキャリア間の相互運用性という観点に立てば RFC2821 の範疇が大部分を占める。なので、その議論に 2822 を持ちだすやつはわかったふうなフリをしてわかっていない。規格の詳細が議論の本筋に影響するわけではないので、そんなやつの言うことはまったく信用ならんと言うつもりはまったくないが、えらそーに言及してるわりには実は中身を読んだことがないハッタリの可能性がある。
_ ちなみに、その入れ物である RFC2821 の改訂作業が 進行中だったりする。今は draft の最終段階だけど、821 → 2821 ほどの大きな修正はされない模様。とーぜん、くだんのメールアドレスのルールは変わらない。需要があるからルールの方を変えるなんてことをするわけがない。正式に RFC として出るのは来年になるのかな。
_ 入れ物と中身の区別がついてない例をもうひとつあげてみる。だいぶ前にどこぞのサイト(どこだったか忘れた)が「オンラインショップで商品が売り切れたら 200 ではなく 404 のステータスコードを返せ」と主張していたが、違う。HTTP のステータスコードが 404 というのは、「HTTP というプロトコル的に返すべきコンテンツがない」という意味であって、「商品が倉庫にない」という意味で使ってはいけない。在庫なしという情報も立派なコンテンツなので 200 を返すべきである。404 が返ってきたならば「品切れ」ではなく「なんでリンク先消えてるのー? (消えてるから在庫があるのかないのかわからん)」と解釈するのが適切だろう。長い記事を複数のページに分割して掲載することがあるが、このときもステータスはとーぜん 200 である。コンテンツ全部じゃなくて一部分だけ、という意味の 206 を返すわけではない。品切れを 404 で返せという主張は「おれ今日は風邪ひいて死にそう」という内容の日記を書いたならステータスは 503 を返せ、と言うぐらいナンセンスだ。コンテンツの意味とステータスコードの意味を取り違えてはならない