どさどさにっき(RC2) 〜2008年1月中旬〜

by やまや
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2008年1月11日(金)

無題

_ ここ数日ほど帰ってくると毎日同じ人、でも知らん人から留守電が入ってる。内容からして明らかに間違い電話なんだけど、けっこう切実に連絡を取りたがってる模様。どうしたもんかね。どうしようもないけど。

エンベロープを書き換えて転送

_ きのうの補足。

といっても、ふつーの ISP で envelope from を書き換えてから別アドレスに送り直すような設定ができるところなんかたぶんないけどな。
転送設定が ISP おまかせではなく、自前で書けるならなんとでもなる。

_ postfix での .forward の書き方。sendmail では動かないはず。ユーザ hoge (hoge@example.jp) が fuga@example.com に転送する例。

| "test -z \"$SENDER\" || /usr/sbin/sendmail -fhoge@example.jp fuga@example.com || exit 75"
hoge
$SENDER が空でなければ(バウンスメールでなければ) envelope を書き換えてメールを送り直す。この判定がないと、転送先でエラーになったときにループすることがあるので注意。exit 75 の意味は /usr/include/sysexits.h を参照のこと。さらに、$SENDER の値に関係なくローカルの hoge のメールボックスにも配送される。

_ maildrop の場合。試してないけどたぶんこれで動くんじゃないかな。

SENDMAIL="/usr/sbin/sendmail -fhoge@example.jp"
if ("$FROM" != "" )
{
    cc "fuga@example.com"
}

_ .qmail や procmail でも似たような方法でできるでしょ。たぶん。


2008年1月15日(火)

varnish とか squid とか

_ いつのまにか varnish 1.1.2 が出てた。去年の夏ごろまでは1ヶ月たつと以前の設定ファイルが使えなくなるぐらい頻繁にアップデートされてたのに、due to sickness とかでとつぜん開発が止まっちゃってたんだよね。そのまま消えてしまわなくてよかった。

_ その間、ある程度の運用はしました。その経験からいえば、「来年会おうぜ」。まだまだあかんね。でかいトラフィックを吐くサイトでこそ使いたいものなのに、肝心のアクセス集中時の安定性がイマイチ。たしかに低負荷で高速にアクセスをさばくんだけど、とつぜん暴走する。いくら速くてもこれじゃダメだ。1.1.2 ではリソースリークがだいぶ潰されているようなのでだいぶマシになってるとは思うんだけど。キャッシュしてくれるリバースプロクシって選択肢がひじょーに少ないのでもっとがんばってほしいところ。

_ ほかの選択肢には squid があるけど、あれも、ねぇ。本来はフォワードプロクシであって、リバースプロクシとしての機能はオマケでしかないし、何より設計が古いからどうにもこうにも。ついこのあいだ内部がすっかり書き換えられた squid 3 がやっと正式リリースされたけど、変更の規模が大きすぎて(C から C++ に変わったとか)、これまた枯れるまで当分は手を出したくないシロモノだし。なんかいいもんないですかね。

_ ところで 2ch 某スレの >>215 さん。そう言ってもらえるのは中の人としてはとてもうれしい。でもそんな驚くようなスゴい構成になってるわけじゃないのよー。


2008年1月16日(水)

無題

_ 帰りの電車を降りたら、雪。初雪かな。湿った重い雪じゃない。積もるほど降らなきゃいいけど。

えあー

_ MacBook Air はっぴょー。うーん。びみょー。画面が広いのはうれしいんだけど、それよりもあとちょっとだけ軽くしてほしかった。できれば 1kg 以下、せめて頑丈さを求めて重くなってしまった Let's note よりは軽くしてくれたらよかったのに。バッテリーも自分で交換できないのならばもっと長時間がんばってほしい。拡張性については、まあ不安ではあるけど自分の使い方ならばなんとかならんこともなさそうだけど、でも有線 LAN がないのはやっぱり痛い。いずれの点においても自分が許容できる範囲とできない範囲の境界あたりをさまよってて、びみょー、としか言いようがない。現行の MacBook のどのモデルよりも魅力的であるのは間違いないんだけど。

_ 仕事で使ってるノート PC がそろそろ更新時期なんだけど、Mac への乗り換えはなしかなー。私物ノートが買い替えが必要になったら、そのときの最新型で検討すればいいや。といっても、今後強化されるとしても CPU とストレージだけで、わしが重視してる点は見直しはなさそうな予感がするわけだが。

_ それよりも、Time Capsule が気になるんですが。細かい機能がよくわかんないんだけど、Windows からも使えるってことは、Leopard の Time Machine との連携だけでなくふつーの家庭用 NAS 箱としても使えるってことであってるよね。で、さらに GbE の口が複数くっついてるってことは、NAS 箱としてだけでなく GbE HUB としても使えるってことであってるよね。仕事ではこんな製品は考慮する価値もないけど、自宅で使う分には十分そう。アイオーとかメルコとかの家庭用 NAS 箱と比べてバカ高い値段でもないし、今後こういう製品が必要になるのであれば、たぶんこれを買う。とりあえず今はその必要性はないけど。あ、でも、RAID はできないのか?


2008年1月18日(金)

寝言は寝てから

_ ZFSファイルシステムのバグでJoyent、長時間ダウンを余儀なくされるの記事から リンクを辿った末にたどりつく該当する ZFS のバグ。なんだよ。未知のバグとか、既知だけどまだ修正されてないとかじゃなくて、去年の3月にとっくに修正済みじゃねーか。しかもリリース版 Solaris じゃなくて開発版の nevada。

_ もちろん ZFS にほかにも致命的なバグが存在している可能性がないわけではないので 100% 安心していいわけじゃないけど、それは ZFS 以外のものについても同じこと。

長期的にみて、ZFSファイルシステムの利用に関して大きな疑問符がつくことになった。
疑問符がつくのは ZFS じゃなくて、開発途上のバージョンを採用しておきながら古いバグを放置した上、それを他人のせいにしているこいつらの姿勢の方だろう。


2008年1月20日(日)

眉に唾せよ

_ techcrunch の例の記事つづき。この記事では joyent だけでなくほかの企業も名前を上げられている。

Joyentと同じ問題がオンライン・ストレージ・サービスのOmnidriveも襲っている。
「同じ問題」というのが単にサービス停止だけを指すのか zfs の不具合にひっかかったというところまで同じなのか不明確(踏んだバグまで同じというなら問題外)。なので、この件についてもっとましな記事を探してみたんだけど、見つからない。そもそも omnidrive が zfs を採用してるというソースすら見つけられない。わしが見つけられなかっただけでどっかで知られてる事実かもしれないし、あるいは公開されてないけどほんとに zfs でコケたのかもしれないけどさ。

_ それよりも、探しているうちに techcrunch の創設者が Omnidrive に出資してるという事実を見つけてしまったことの方が気になるんだが。techcrunch としてではなく個人として出資してるらしく、また件の記事を書いた人とは別の人のようだが、サービスの評判を落とさないように責任をよそになすりつけてるのではないかという疑惑がふつふつと。このことを techcrunch 内で公表してるだけまだ正直ではあるものの、それでもどうにも信用できない。


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やまや