Software-Defined どさにっき 〜2015年2月上旬〜

by やまや
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2015年2月10日(火)

Postfix 3.0

_ 出た。メジャーバージョンアップ。前とそんなに大きく変わってるような感じはしないんで、順調に 2.12 になるんかな、と思ったら、先月末に 次は 3.0 になるよと宣言され、そこから10日ほどでリリース。開発版スナップショットの方も 3.1-20150208 になってる。

_ 追加された機能で大きなものといえば UTF8 な国際化メールアドレスの対応ぐらいじゃないかなぁ。当面は誰も使わないと思うけど。

_ ほかに、LDAP やら PCRE やらの外部テーブルへの問い合わせライブラリをコンパイル時に指定するのではなく、後から動的にロードできるようになったとか(debian パッケージの独自拡張を本家が取り込んだ)、設定ファイルの文法が拡張されて空白や複数の値を取るパラメータの指定がやりやすくなったとか、外部ファイルや DB に対する table lookup だけでなく、main.cf の中にインラインで書いちゃったり、ランダムな値を返したり、複数テーブルをまとめたりするテーブルが追加されたとか。細かい機能追加が多いけど、よほど特殊な構成にするのでもなければ使う機会はまずない。SMTPS での外部配送(STARTTLS ではなく)ができるようになった、という今さら実装されてもそんなもんいらんわ、という謎の追加もあるし。

_ メジャーバージョンが変わって中身はそれなりに変わってるけど、MTA としての動作はそれほど大きな違いはなく、重箱の隅つつき的な更新。まあ、wietse はもう何年も前に機能的には成熟しちゃったよ的な発言をしてたような記憶があるので、まあそんなもんだよな。


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やまや