どさにっき

by やまや
12月下旬

2017年12月21日(木)

世界と日本の AAAA

_ クリスマスは終了したはずではなかったのか。なのになんでアドベントカレンダーなんてものに参加してんだ。

_ ちうことで、Alexa Top 1M のリストをネタに DNSSECやら メール送信ドメイン認証やらをいじりまわした記事を書いてみた。で、後者の記事の最後の方でちらっと AAAA レコードの登録状況にも触れてる。せっかく調べたものを埋もれさすのもアレなので、ここで晒してみる。

_ Alexa Top 1Mの100万ドメインすべてに対して、そのドメイン名自身または www. を前置した名前のいずれかに AAAA が付与されてるものをカウント。その結果、

てな感じで、.jp は AAAA、つまり、サーバ側の v6 対応でも世界に遅れをとってる状況が明らかに (*1)。Top 1M に100ドメイン以上含まれる TLD は 188 あったんだけど、.jp はそのうち下から13番目に低い割合でした。いやーすごいねー。

_ .jp はただでさえ割合が低いんだけど、AAAA レコードが存在していた 1053 ドメインを精査してみたらさらに残念なことが判明。

_ Top 1M のリストって、 Public Suffixのひとつ上のドメインを並べてるっぽい。また、google は blogger のサービスで使う blogspot.(各種TLD) を Public Suffix として登録している。つまり、Top 1M のリストには blogspot.jp ではなく、そこにホスティングされている blogspot.jp のサブドメインごとに掲載されることになる。で、*.blogspot.jp にはワイルドカードの CNAME がついていて、その CNAME に AAAA がついてるために、.jp の AAAA 対応ドメイン数が水増しされているように見えてしまうのだ。その数なんと 470。AAAA のある .jp ドメインが 1053 しかないのに、そのうち 470 ドメインが blogspot.jp のサブドメインだよ。

_ 仮に 470 個の *.blogspot.jp を1ドメインとしてまとめたとすると、もともと 4.8% しかなかった割合が 2.7% にまで下がってしまう。もちろん前述のとおり public suffix には blogspot.jp だけでなく blogspot.com やら blogspot.co.uk やらも登録されていて、blogspot 関連で計 9147 ドメインが AAAA 対応と判定されている。でも、これらをひとまとめにしたって、blogspot 以外の AAAA レコードも多いから、全体では (157432-9147+1)/(1000000-9147+1) = 15.0% と、それほど大きく下がるわけではない。

_ NTT フレッツの v6 閉域網の問題があったとはいえ、ネットワークの v6 普及率は日本はそんなに悪くないんだよね( ciscogoogleakamai)。固定回線だけではなく、いまじゃ携帯キャリアもほぼ対応して、最新のスマホなら v6 が使えることが多い。回線はいつでも v6 のトラフィックを流せる状況にあるんだけど、コンテンツプロバイダの v6 対応がぜんぜん進んでないからちっともトラフィックが流れない。うちの ya.maya.st はもうずいぶん前から AAAA レコードがついてるけど、さっき数えたら1割強が v6 でのアクセスだった。サーバが対応してればちゃんとトラフィックは流れるんだよ。

_ Alexa Top 1M のドメインに対する各種調査まとめるよ。

どれもこれも誤差の範囲ではなく明らかに .jp は対応状況が悪い。以前からこの手のことは日本は遅れてると知ってたので、数字が少しぐらい悪くても想定内のつもりだった。が、少しぐらいの域を越えてるよねこれ。ここまでヒドいのはさすがに衝撃的だった。おまえらもう少しがんばれや。

_ ちょっと前に流行った言葉にガラパゴスってのがあったけど、v6 でアクセスできない、DNSSEC やらない、DKIM 宣言しない、って状況はガラパゴスではないよね。ガラパゴスってのは隔絶された環境で独自進化をとげた様子を指す言葉だから。何もしないで世界からただ取り残されるってのはガラパゴスじゃない。ただの停滞だ。


(*1): なお、lg.jp のドメインは city.osaka.lg.jp のように自治体の形態を示すサブドメインが付くので「ドメイン名自身または www.」という条件だとひっかからない。なので、別途調査してみたけど、それをやっても (www.pref.)hokkaido.lg.jp で1件増えるだけで大勢に影響なし。

2017年12月10日(日)

4k ディスプレイ買った

_ お久しぶりです。生きてるよ。

_ 寒くなったのでコタツを出したんだけど、コタツに入って PC をいじると、画面が遠くなる。ので、それを補うためにひとまわり大きな画面がほしかった。これまで使ってたディスプレイはもう10年ぐらい前に買ったもので、DisplayPort や HDMI はおろか DVI 端子すらついてないとかいうシロモノで、いいかげん新しいのを買ってもバチはあたらんだろう。

_ ということで、最近発売されたばっかりの Acer の ET322QKwmiipxという 31.5 インチ 4k ディスプレイが我が家にやってきました。4k が5万ちょいで買える時代になっちゃったのかぁ。同じ 4k でもっとサイズのデカい製品もあるけど、テレビのように離れて見るわけではないので(いや、コタツで離れて使うために買ったんだけど、それは冬の間だけなので)、視線の移動で疲れないよう控え目サイズに。これまで使ってたのは 1920x1080 ではなく 1920x1200 という大きなメリットもあるので、こっちもまだまだ捨てずに使い倒すよ。

_ 簡単にレビュー。

_ そんなわけで、使いものにならないスタンドのかわりに追加でディスプレイアームも買うことになりましたですよ。とはいえ、これは前から欲しかったものなので痛い出費というほどでもなく、むしろ買う決心がついてありがとうぐらいの感じ。

_ で、アーム設置しました。

_ 大惨事。

台の方がぶっこわれましたですよ。カタログスペックでは耐荷重100kgあるはずなんだけど、アームで台の外側に重心がかかるようにディスプレイをもってくると上方向のモーメントかかるからね。しかたないね。

_ ホムセンで買い物してきた。階段とかの手すり用のエンドブラッケットを使ってディスプレイアームの支柱を 2x4 の板に固定。エルゴトロン(の OEM 品)のアームだとφ35mm でぴったり。

これを こーゆーのを使って壁に立てて完了。

_ たいへんいい感じなんだけど、調子に乗って部屋の他の部分もいろいろ動かしてたら腰を痛めました…。立っても座っても辛い。


2017年9月24日(日)

物理層工事

_ ちょっと前に、フルスタックエンジニアならこれぐらいできなきゃダメだよねー、とすげー上から目線で語ってたブログが少し話題になったけど(どこだったかもはやわからん)、列挙されてるものがすべて L7 の技術で、え、いちばん上のレイヤだけでフルスタックエンジニアを名乗っちゃうの、L1 からぜんぶやるのがフルスタックってことなんじゃねーの、と激しく疑問を感じたのですよ。

_ そんなわけで、自分はフルスタックエンジニアじゃないけれど、引っ越したので新居の L1 工事をやるですよ。

_ とゆーかですね、内覧したときから気になってたんですよ、このコンセント。

この丸い穴、テレビのアンテナ線をつなぐところじゃないよね、明らかに。不動産屋に聞いてもわからんと言うし。こんなのが別の部屋にもうひとつある。それで、ピンと来たわけですよ。

_ コンセントプレートをはずすですよ。隙間にマイナスドライバーを入れてこじれば簡単にはずれます。

おっと、これは予想外。いや、オレンジ色のパイプ(CD 管)が通ってるのは予想通りだったんだけど、それが2本入ってるとは思わなかった。もう片方の部屋は CD 管は1本だけ。中に通ってる緑の線はアースに使われる銅線だけど、どこにも接続されておらずアースの役目を果たしていない。つまり、ここに「何かが通ってる」ことに意味があるのであって、それが何かはどうでもいいということ。ありがたい。通線ワイヤを調達してこなきゃと思ってたけど、手間が省けた。

_ ちうことで、接続されてないアース線すなわち呼び線に Cat6 のケーブルを結わえつけまして、もう一方の部屋からアース線を引っぱりますよ。

一気に2本通しちゃう。さらに今後3本目を通すときの呼び線として荷造り用のビニールテープもいっしょに通す(たぶん使わないけど)。

_ で、ひっぱり続けると、無事出てきました。

ここまで作業したところで近所のホムセンにお買い物に行く。先に行っとけ。冷蔵庫にアース線が付属してなかったから買ってきたばかりなのに。買わなくても引っ張り出したアース線を流用できたのに。

_ 買い物から帰ってきたら続きの作業を。LAN ケーブルの被覆を剥いて芯線をほぐす。

ところでツイストペアケーブルがツイストしてるのはなぜか理由を言える人ってどれくらいいるだろうか。ぶっちゃけノイズ低減のためなんだけど、なぜねじるとノイズが減るのか。フルスタックエンジニアなら当然知ってるよね!

_ で、買ってきたコネクタを接続。1個1000円ぐらいする。ふつーの LAN ケーブル用コネクタなら10個300円ぐらいで買えるのに。

ほんとはテスターで導通チェックした方がいいんだろうけど、持ってないしこのためだけに買うのもアレなので、簡易チェック。

この黒い線、単に内部で結線をショートさせてるだけのもの。ふつーは LAN ケーブルの両端に機器をつながないとリンクアップしないけど、これがあれば片方に機器をつなげるだけでリンクアップする。ふつーはケーブルの導通チェックではなく、スイッチのポート故障とかのチェックに使う。十何年ぶりに使ったよ(よく捨てずに持ってたな)。

_ 導通を確認したらコンセントに収めて、

コンセントプレートをかぶせて完了。

これで部屋間を有線でつなげるようになったですよ。たいていは無線で用は足りるんだけど、ちょうどこの2部屋の間は大きなデータを流したかったのでありがたい。

_ なお、CD 管が2本通ってた謎だけど、2本目の方はお風呂の天井裏につながってたことが判明。なんでそんなところに通ってるのかはわからんけど、湿気にやられている様子はまったくなく、換気扇やらテレビの分配器やらが設置されていて電源も取れるので、サーバとか設置するのにいいかもしれん。

_ なお、コンセントはいじるけど電気系統にはまったくさわらないので電気工事士の資格はいらないはず。原状復帰もカンタンなので賃貸物件でもできるよ。こんな空配管が通ってる物件がそもそもめったにないと思うけど。今回はあらかじめ呼び線が通ってたのでかなり簡単な作業だったけど、入ってない場合は通線ワイヤという工具が必要になる。あるいは、荷造り用ビニール紐を CD 管につっこんで反対側から掃除機でぶおーっと吸ってもいいらしい。


12月下旬
やまや