どさにっき 2.0 〜2006年1月下旬〜

by やまや
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2006年1月21日(土)

_ 起きたら、わ、降ってる。積もってる。

_ 外にでかけるつもりだったけど、あっさりあきらめてうちでヒキコモリ。

Sendmail は複雑なのか

_ Sendmailで学んだことRe: Sendmailで学んだこと。うーん、この文章おかしいよなぁ。と、自分の思うことをつらつらと書き始めてみたものの、発散するばかりでうまく書けないのでばっさり削除。とりあえず、「内部構造が複雑なこと」と「設定が難解なこと」がごっちゃになってるぞ、という点だけは指摘しておく。Sendmail はどっちも兼ね備えているけど、あの文章では厳密にわけて考えなきゃいけないはず。


2006年1月22日(日)

任意保険

_ 電話で起こされた。「お車の保険が今日までなんですが〜」

_ うぎゃー、忘れてた。この前通知が来てたっけ。あわてて任意保険の更新へ出かける。おかげでサイフの中身がたったの600円に。というか、サイフに保険料に足りるだけの金が入っていたこと自体がオドロキだ。

_ そうか、今の車に買い替えてからちょうど1年なのか。典型的サンデードライバーとしては、1年で 8000km という距離はだいぶ走ったほうなんじゃないかしらね。

ラベルとフォルダ

_ はてなブックマークを基点にてきとーにさまよっていて見つけた文章。 Gmail には「フォルダ」がない。そうね、Gmail はラベル使ってるね。あれは便利だ。重要なメールをほげフォルダに分類しても、あとでどのフォルダにしまったのかわからなくなってしまうことがよくあるが、ほげラベルと重要ラベルをつけておけば、ほげラベルを思いだせなくても重要ラベルがついたメールの中から探せばいい。ML ごとにわけるとか差出人ごとにわけるとか日付でわけるとか、分類のしかたはいろいろあるけど、フォルダというツリー状の構造では異なる分類ポリシーが同居できない。でも、ラベルはそれが可能。

_ が、このラベルという概念は、自分にとっては忘れ去られていた古い機能の復活であって、ちっとも目新しくはない。はじめて電子メールというものにふれたのは、もう10年も前になるだろうか。その最初にさわったメーラーである RMAIL が、フォルダではなくラベルでメールを管理していた。a でラベルをつけて、h でサマリモードに入って、l で指定したラベルの一覧を得る。使わなくなってもう何年もたつけど、キーバインドはちゃんと覚えている。

_ RMAIL はときどきファイルが壊れたりして泣かされたし、ラベル以外の機能ははっきりいって大したことないので、結局 RMAIL は捨てたのだが、ラベルで管理するものは他にはなかった。IMAP なんてプロトコル自体がフォルダ管理を前提としてる。フォルダで管理するというのはどう考えても退化としか思えなかった。不便に思っていたものの、ラベルのない生活にしだいに慣れていき、そして忘れてしまった。そしてずっと忘れていたところにあらわれたのが Gmail。懐しい、でもこれ以上なく便利な機能の復活バンザイ。

_ NetNews におけるクロスポストも、ひとつの記事がツリー構造中の異なる位置に同時に存在するという意味では近い考え方なのかもしれない。NetNews ももう凋落の一途だ。

_ 今 Windows でメインに使っている Datula というメーラーが昨年でディスコンになったので、新しいメーラーを物色してるんだけど、ラベルが使えるものなんてないよなぁ。Wanderlust の仮想フォルダが近い機能だと思うんだけど、vi に移行した身にとっては今さら Emacs 上のメーラーなんて使う気にはなれない。

_ 関係ないけど Gmail の紹介権が余りまくってるので、ほしい人がいれば連絡ください。いちおう、リアルでもネットでもいいから面識ある人限定ということで。

RSS

_ この日記ページで RSSを出力するようにしました。たいした情報が含まれてるわけじゃないけど。欲しい人なんていないと思うけど、まあとりあえず。


2006年1月23日(月)

ホリエモン逮捕

_ だって。へー。意外と早かったね。

_ 経済犯罪のことはさーっぱりわからんので、何がいけなかったのか報道を見てもわかんないんだけどさ、やっちゃいけないことをやっちゃったらいけないよね。グレーゾーンをつついてるだけならば制度の不備っていえるんだけどさ。もっとも、ニュース見てるかぎりでは明らかなクロというのは(ないわけじゃないけど)それほどないようで、グレーを積み重ねて全体としてクロ、裁判しても十分有罪にもっていける、という判断らしい。いや、ほんとかどうかはアホのわしにはわからんけど。

_ 業務ではなく株で自分をどんどん膨らませていって、それがあっというまにしぼんださまは、まさにバブルだね。 踊りに参加したとたんにバブルがはじけちゃった人

_ それにても、これまでちやほやしていたくせに、とつぜん手の平を返したように容赦ない言葉を浴びせるマスコミえげつない。少しは反省しなさい。


2006年1月24日(火)

IT 企業?

_ 今回の事件のずっと前から、ライブドア/堀江について IT 時代の寵児だとかどうのとかいう言いまわしがマスコミでさんざん使われてきたけど、正直いってやめてもらいたんだよなぁ。ライブドアはだいぶ前からそっち方面は副業でしかないので、あそこが IT 企業だといいわれるのはものすごく違和感があるのだ。

_ 買収するだけじゃなくて、ライブドアの中でちゃんと技術を持っているのは事実だ。ポータルサイトの構築で使っている Web アプリケーションフレームワークは ライブドアが自社開発したものだし、売り上げとしては微々たるものだけど受託開発もやってる。もっとも、仕事の話をしに六本木ヒルズの 38F に実際に行ったことがあるけど、コストと納期ばっかり気にして、サービスの品質にはほとんど興味がなさそうな感じだったのであんまりいい印象はないんだけど。

_ でも、こういう部門が実際にあるとしても、それは現在のライブドアではごく限られた部分を占めるにすぎないんだよね。だから、IT 企業というのは違うんじゃない? と思ってしまうのだ。売り上げの大きい証券部門はインターネット上で客を集めてるけど、ほかにも松井証券とかそういう証券会社はいっぱいある、というか今やむしろそんなの常識だから、その程度で IT の申し子ライブドア、とか言われるとちょっと違うんでないのと抵抗感がぬぐえない。同じことは楽天にもいえるんだけど。なんつーか、任天堂をいまだに花札メーカーと紹介するような時代錯誤を感じるの。

_ つーか、ライブドアって、一度は潰れた ISP なんだよね。それを堀江が買い取った。また潰れるのか。ムリに立て直すのではなく、健全な実業をやってた子会社はまたどっか別のところに買収された方が社員はきっと幸せになれるだろうね。そうなると残った虚業部門の人が不幸になるから新経営陣は切り売りするつもりはないようだけど。

_ 内部にありながら、距離をおいて こういう記事を載せるあたりはちょとカッコいいと思った。


2006年1月25日(水)

給料日

_ 転職して最初の給料が出ました。2回目の初任給。控除額がえらい少ないなと思ってよくみたら、年金と健康保険が天引きされてない。翌月分から控除されるんだっけ?

_ なんか感慨深いものがありますな。会社が変わったということを今まででいちばん実感したかもしれん。月給が以前と変わることはもちろん十分に理解していたけど、それを印字された数字として実際に見ると、やっぱりいろんなことを思い出す。それとはまったく別に、たいした仕事なんてまだ何もしてないのに給料をもらってしまったという罪悪感もちょっぴり。

_ 給料だけを考れば、転職せずに前の会社に残ってつまらない仕事を続けていた方がずっとよかったんだけど、給料じゃないものを得られる方を選ぶという決断をしたのは自分なので、まあ、いいやね。


2006年1月26日(木)

大阪府警の「安まちメール」、迷惑メールに間違われる

_ docomo のメールサーバがかなり厳しく接続制限をしているのは有名な話だけど、

この一斉送信に伴い、ドコモ側では大量の一斉送信を制限する対策が自動的に行なわれ、ドコモユーザー向けの「安まちメール」の配信に遅延が発生。 (中略) ドコモがメールサーバーの調整を行ない、遅延が発生しない対策がとられた。
クソですな。あちこちのメールサーバで docomo 向けメールが滞留しているけど、クレームしても対応してくれるくれない以前に、無視して返事のひとつもよこさないのが実情(個人サーバ運用者として問い合わせたわけじゃないぞ)。それなのに、相手が警察だと即日対応かよ。

_ docomo 宛のメールを遅滞なく送れるように保証することは、docomo にとっては 特定接続サービスというれっきとした商品のはずである。大阪府警がこのサービスの契約をしたのならばおかしい話ではない。が、このサービスは送信側にもかなり大きな設定変更をともなうので、送信側でもある程度の試験が必要だし(契約すると通常の MX とは異なるホストに中継するように指定される。ほかにも細かくパラメータの変更を要求される)、そもそも docomo に申し込んでその日からすぐに使えるようなサービスではない。明らかに、大阪府警に対してだけ特別対応されている。

_ 電気通信事業法より。

(利用の公平) 第6条 電気通信事業者は、電気通信役務の提供について、不当な差別的取扱いをしてはならない。


2006年1月27日(金)

Web 日記を書くということ。

_ 今年に入ってから Web 日記を書きはじめて、もうすぐ1ヶ月。遅ればせながら、スタンスの表明をば。

_ 日記を公開するのは初めて、というわけではなく、 元旦に書いたように、数年ぶりに復活させたもの。1日の終わりに日記を書くというのは、今日何があったっけ? と必然的に1日を振り返ることになる。また、目の前の出来事をただ漫然と眺めるのではなく、記録する(かもしれない)という意思をもって相対することになる。出来事を積極的に自分に印象付けようとし、それを後から思い返すということの効用は大きい。他の人はともかく、自分にとっては日記を書く(さらには公開する)という行為自体はどうでもよくて、書く前におこなわれていることが重要。

_ もっとも、スタイルはいっぱいあって、ひとりチャットかと思うほど1日に何度もほとんどリアルタイムに更新するようなスタイルもあるし、自分の頭から消え去る前にメモとして記録するのが主目的の流儀もある。人それぞれ。ただ、こういうスタイルは、たぶんわしの考えるメリット薄いだろうから(実際のところはどうか知らん)。そういうスタイルをメインにすることはない(まったくやらないわけではない)。

_ 日記を書くということが強迫観念になってしまって、ネタにするために何かしよう、という意識がはたらくことがある。これはおかしい。まるっきり本末転倒だ。わしが数年間休んでいたのは、この本末転倒を何度かやらかしてしまったことに気がついたから。

_ というわけで、再開後のこの日記は特にネタがなければ無理に書かずにサボりますです。今のところはいちおう毎日続いているけど、それはたまたまであって、これからもずっと毎日書くとは保証されない。ネタがあっても、衆目にさらすとマズいようなことは書かないし。

_ というわけでポリシー表明でした。

_ もっとも、今日のこの文章自体、特にネタがなかった埋め草にほかならないわけなのだが。


2006年1月28日(土)

黒キュア

_ ケータイ、というか PHS を機種変更。ちょうど 高速規格も発表されたばっかりだけど、当分はデータ端末だけで、音声端末が対応するのはまだまだ先になりそうな気配だからとりあえず無視していいでしょ。

_ で、新しいのは黒キュアこと WX310SA。最初に持ったのが三洋の端末で、その後松下の AirH" 端末→味ぽん→京ぽん→黒キュアでふたたび三洋端末に戻ってきた。W-ZERO3 にも激しく心ひかれたが、あれを常に携帯して通話に使うというのはちょっと無理があるので断念。

_ 黒キュア白キュアは Web にアクセスする際に Accept-Encoding を吐かず、gzip の圧縮転送ができないという情報がちらほら聞こえていたが、ついこの間、ファームウェアのバージョンアップで対応したらしい。実際のところは未確認だが、圧縮プロクシがまた役に立ってくれるだろう。……というか、このためにこれまで機種変更していたのだ。壁が解消したのでためらう理由がなくなった。

_ で、ちょっと使ってみた。京ぽんは動作がかなりもっさりしてたけど、こいつはかなりキビキビ動く。このぐらいがふつうのような気もするけど、遅いのに慣れちゃってたからなぁ。まだあんまりさわってないけど、もっさり動作がなくなっただけでも十分な価値があるな。


2006年1月29日(日)

無題

_ 起きたら夕方だった……。


2006年1月30日(月)

/.J

_ 今月4回目のモデ権がまわってきました。

_ 権利を行使しなければ1回につき4日か5日ほどは有効だから、1ヶ月のうち半分以上はモデ権を持ってることになる。頻度高すぎだってば。

名前とカテゴリー

_ 名前は便利だ。実体があやふやなものでも、それに名前をつけることで、何かわかったようなつもりになれる。ひじょーにベタな例を出すと、「愛」。ああ、このもやっとした感情(あやふやなもの)、これがきっと愛というものなのね(わかったつもり)。

_ 名前があると、あやふやなものでもなぜか存在感が増したように感じる。あちこちにあるあやふやなものを集めて、その共通項を知ることでそれがさらに強固になる。強固になると、それが固定観念化する。もともと「何か」につけた名前だったのに、名前の方が「何か」を規定するようになる。「違うわ、そんなの愛なんかじゃないっ」

_ で、 今日から始める! Web 2.0超入門講座。インターネットで最近よく見るようになったあれこれに「Web 2.0」という名前をつけてみました。で、その Web 2.0 って何なのよ、という記事。

_ いろんなものに共通しているあやふやな考え方に名前がないというのは不便だ、だから名前をつけよう、という流れ自体はとくにおかしなものではない。だけど、その名前がひとり歩きして、ひとつのカテゴリーとなってしまうと危険だ。これは Web 2.0 です、あれは違います。本質が見極められることなく、うわっつらだけかすめとられていく。

_ 名前、とくにカテゴリーに名前をつけると便利なんだよ。でも、いったんそのカテゴリーに分類しちゃうとそれで思考停止しちゃうことがよくある。羊羹とか煎餅とかを包括する和菓子と呼ばれるカテゴリー。そこには餡を皮で包んだ菓子である饅頭と呼ばれるものが含まれるのだが、では、カスタードクリームをスポンジ皮で包んだ仙台銘菓萩の月は和菓子のカテゴリーに入るのか? それともカスタードクリームやスポンジ生地を使っているから洋菓子にカテゴライズすべきものなのか?

_ こたえ: どっちかのカテゴリーに分類しなきゃと考えるのがそもそもの間違い。

_ ある概念にいったん名前がついて、カテゴリ化が定着してしまうと、そのカテゴリを越える発想はそうめったに出てこない。萩の月がえらかったのは、和菓子のカテゴリと洋菓子のカテゴリのどちらでもない、あるいはどちらでもあるものを作った発想にあると思うのだが、そういうパラダイムシフトを起こせる柔軟な脳味噌なんてそんなに多くの人間が持ってるわけじゃない。過去のさまざまな伝説や物語で、いろんな想像上の動物が生みだされたけど、ほとんどは実際に存在する動物のパーツを組み合わせたキメラばっかりで、ほんとに架空のものと呼べるものってめったにないんだってね。そういうことなんだよ。「動物」ってカテゴリーがどんなものか知っていると、人間の貧困な発想では「動物カテゴリー」の枠を外に広げることはできず、枠の中でがんばるしかないのだ。

_ インターネットで最近よく見るようになったあんなことやこんなことに「Web 2.0」という名前がつけられました。あやふやなものに名前がついて議論は便利になりました。しかし、議論が深まるにつれ、「Web 2.0」という名前であらわされるカテゴリーの枠もどんどん明確になっていってます。さあ、そこで「Web 2.0」の要素技術が形作る多角形の外側に「何か」を作ることができるでしょうか。難しいと思うよ。Web 2.0 を十分に咀嚼して理解すればするほど、Web 2.0 的な考えに染まっていって、Web 2.0 的でない、もしかしたら 3.0 になれるかもしれない概念を生み出すことはどんどん困難になるだろう。

_ Web 2.0にセキュリティホール発覚なんてウソ記事で揶揄されるほど、実態が不明なのが Web 2.0 の特徴だ。この日記がどさにっき 2.0 を名乗っているのも揶揄だ。そのあやふやな何かに名前をつけてカテゴリーとしてひとつにまとめるのは、まだまだ時期尚早なんじゃないのか?

_ なお、 validatorによると当 ya.maya.st の Web 2.0 適合度は 1/42 だそうです。


2006年1月31日(火)

無題

_ まったくもってどうでもいいことなのだが、日本でいわゆるアスキーアートと呼ばれるものは、ASCII 文字文化圏では Shift JIS artと呼ぶらしい。たしかに今は ASCII 文字だけの AA なんてほとんどないもんね。ほんとにどうでもいいことだけど。

無題

_ 金持ち、勝ち組、インテリはテレビなんか見なくなった。巨泉、フケたなぁ。言ってることよりも何よりも、老け具合におどろいた。

_ で、まあ、内容は、そのとおりだわな。最近のお笑い芸人って、「笑わせること」じゃなくて「笑われること」が仕事になってるし。ぜんぜんおもしろくない。自分が金持ちで勝ち組でインテリだとは思わないけど、テレビなんかなくてもちっとも困らない。

Y! の apache いじり

_ めも。 Hacking Apache HTTP Server at Yahoo! これだけ手を入れたらもう apache とは言えないような気もするけど。


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やまや