_ 導入が進む送信ドメイン認証技術、さらなる普及に向けた課題。
.jpドメイン名においては、「SPF」の導入率は34.56%(co.jpドメインは41.65%)、「DKIM」の導入率は0.37%で、SPFについてはかなり普及が進んでいるとした。DKIM の普及が進んでないのはコストの問題じゃないと思う。コスト以前に、DKIM の存在自体が世間から忘れ去られてしまってるのが一番の問題だと思う。
一方、DKIMについては電子署名を用いる仕組みのため、導入にはコスト面での課題があり、普及はあまり進んでいない。_ 何年か前はメールサーバ管理者を集めてドメイン認証を導入しましょうなセミナーが頻繁に開かれてたけど最近じゃほとんど聞かないし、@IT のような技術サイトでも新規の記事がさっぱり出てこない。しかも、セミナーとかしょっちゅうやってた時期は DKIM は RFC じゃなくて internet draft だったし、というかそれ以前に DomainKey の方が優勢だったわけで、そのころに書かれた記事をそのまま真似しちゃいかんことは素人管理者でも自明。その手の仕事をやってる人の注意をひくような活動が下火になってしまった上、いざ導入しようとしても参考になる情報がほとんどない。こんなんじゃ仮にコストが低かったとしても(実際は低くない)普及するはずがない。今はまだ ADSP まわりの仕様が完全に固まってなくて draft のままだから啓蒙活動を控えてる、正式に RFC になったらまたはじめるよ、というつもりなんじゃないかととりあえずは好意的にとらえてるけど、いつになるのやら。
_ そんなわけで、忘れてる人たちに思い出してもらうためにネタにしてみました。普及するといいネ。