どさにっきクラウド 〜2009年9月下旬〜

by やまや
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2009年9月27日(日)

北海道いってきた

_ 連休中、北海道で飲んで食って遊びまくってた。知床から積丹まで、道内をほぼ横断してトータルの移動距離は道内だけで 2100km、フェリー出発港の仙台までの往復を含めると 2900km。

_ いくつか気づいた点。

_ 市街中心部のはずなのに、ヤバいくらい活気のない商店街がいくつか。帯広とか。話に聞いてはいたけど、経済やばいね。

_ 道路がひじょーによく整備されてる。快適すぎる。高速道路、鉄道が発達しておらず、また都市間の距離が大きいから一般道の重要度が高いのはあたりまえなんだけど、しかし整備されすぎてる感が。ツギハギ舗装がほとんどないので、道路にヒビが入ったり穴があいたりしてもそこだけの補修ではなく、あたりの路面ぜんぶひっぺがして舗装しなおすのが大半なんじゃないかな。また、本州では高速道路以外ではめったに見られない黄色の道路維持作業車、道路パトロールカーがあちこちで走ってる。雪が積もると路面のラインが見えなくなるから、道路と路肩の境界を示すポールが必要なのは理解できるが、本州日本海側の豪雪地帯と比べても、その道路境界のポールにかかってるコストは北海道の方がはるかに高いのは素人が一見するだけでもわかる。工事で片側交互通行のとき、本州では交通量が少ない道路だと、工事用の簡易信号機を使って交通整理に人員は割かないことが多いけど、北海道では必ず人間が手旗で交通整理するにとどまらず、その手旗の500m手前で「徐行」という幕を掲げるだけの人も必ず立っている。道路維持のコストにどれだけかかってるのか知らんけど、もう少し安上がりにできるんじゃないかという気はする。道路維持は交通だけでなく、地元土建屋の雇用安定の側面もあるのでそれをやめるわけにはいかんというのもわかるんだが。

_ そんなに有名ではないようだけれど戦後の日本文学の代表作である 武田泰淳『ひかりごけ』のモチーフになってるひかりごけの自生する洞窟が羅臼にある。この小説のことはすっかり忘れていて現地に行って初めて思い出したんだけど、そこにあった案内の看板には小説のことは一切触れられていなかった。手元の観光ガイドブックにも書いてない。まあ、書きたくないというのもわからんではないんだけどね。この小説のもとになった事件の内容からすると、観光客を呼びこむ上ではどっちかというとマイナスに作用するだろうから(どんな事件でどんな小説かはあえて書かんので、知らん人はてきとーにぐぐってみてくだされ)。とはいえ、まったく黙殺してしまうのもおかしな話だと思うんだけどなー。そういう作品のことを知ってる身からするとあえて隠してるように見えて不自然。この洞窟に関する部分については完全にフィクションなんだし、事件のことは触れずに「小説にも取り上げられてるよー」と脳天気に書いとけばいいのに。

_ と、まあ、若干否定的なことを並べてみたけど、むっちゃ楽しかった。景色もいいが、飯がうまいのがステキすぎる。毎日4食か5食ぐらい食ってたような気がする。調子に乗って土産にいろいろ食いものを買ったけど、後から冷静になってみると処理に困るものも多いな。ガラナ500ml缶5本とかなんだよこれ。まとまった休みが取れる機会があればまた飯を食いに行こう。


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やまや