どさにっき(アナログ) 〜2010年8月中旬〜

by やまや
<< = >>

2010年8月15日(日)

無題

_ ここ1ヶ月ほど週末はずっと涼しいところに遊びに出かけてたけど、お盆でどこも混雑しそうだし、主な逃避先である関東北部の山沿いはどこも天気がよくない予報だったし、近所で買い物とかしたかったので、今週は避暑はなし。

_ あついよーあついよー。やっぱりどっか涼しいところに逃げ出すべきだった。人間が暮らせる土地じゃないよ、この暑さは。自転車に乗って出かけたけど、めげた。5km も走ってない。

DNS の浸透

_ たまたま見つけたページ。この gif アニメはあまりに秀逸な出来であり、末代まで保存しておかなければならない。ので、バックアップがてらここに張っておく。
DNS浸透の様子
この絵に何の疑問も感じなかったり、それどころか、わかりやすいねー、とか感心する人がいたら、DNS を理解していない。見た瞬間に腹を抱えて笑いだすぐらいでないといけない。どこが間違ってるか、というより、どこに正しい部分があるの、というぐらいおかしい。こういうクソ業者潰れてくれないかな、迷惑だから。

_ かならずしも正しくないとわかっていても、そこは議論の本筋ではないから厳密な説明でなくて用が足りるという場面は多々あって、そういう場合に適当な説明でお茶を濁すのはよくあるし、そうであればいちいち目くじら立てない。が、レンタル DNS 屋さんの FAQ ページでこんな正しくない説明をするために気合い入れまくった GIF アニメを作ったりなんかしないよね。文章でも、

DNSはルールの元に一定間隔で相互に情報交換を行い最新の情報を保ちますが、
なんて嘘を自信たっぷりに書いてるし、あきらかに中の人がこの嘘を信じちゃってるよ。権威 DNS はこの件にはまったく関与しないし、キャッシュ DNS は情報交換なんてしない。

_ ここでは「浸透」という言葉を使ってて、あるいはほかでも伝播とか propagation とかいう言葉が使われることが多いけど、これおかしいよね。浸透にしても伝播にしても propagation にしても、大元の一点を中心に周囲にじわじわと拡散してくイメージだよね。例の図がまさにそう。まるでキャッシュ DNS が別のキャッシュ DNS と情報をやりとりしてるかのように。そんな仕組みにはなってないんだけど。議論の本筋でないから慣用として使われてる「浸透」という言葉を使いました、ということなら文句は言わないんだけど、これはそうじゃないもんなぁ。


2010年8月17日(火)

無題

_ このサーバ、今朝うちを出る前は動いてたんだけど、出社してみたらつながらなくなってた。「うちのサーバ落ちたみたいなんで帰っていいですか」といったら却下された。もちろんこちらもいいよという答が返ってくるとは思ってなかったけど。

_ つーことで、早めに帰ってきて状況を確認してみたが、マシンは落ちてなかった。ネットワークが死んでた。しかし、同じハブにつながってた別のマシン(先代のご本尊サーバ)は何ともなかった。NIC がおかしくなったみたい。こいつ、たまーにおかしくなるんだよな。OS をインストールした直後は手で ifconfig を叩いて復旧することがしばしばあったんだけど、最近は数秒から数分ほどで勝手に復帰するようになって回路が枯れてきたんかなと思ってた。が、今回は症状からしてコケた後も復帰できなかったみたい。とはいえ、コケたときにはログが残るんだけど、unbound のパケットが届かねーぞ、という大量のログですでに流れて消えてしまっていて実際のところは確認できず。いちおう 9:10〜9:15 の間にコケたことはわかってるけど、それしかわからん。異常が起きると 100kB x 5世代のログじゃ足りんか。ふだんは週に1回もローテートしないのに。

_ この症状なら NIC の down/up だけすればいいはずなんだけど、いい機会なんでカーネルその他のアップデートもしてリブート。FreeBSD 8.0-RELEASE-p4 に。

_ ちなみに、マシンは eeepc 900 という安物ネットブック。こいつのハードが腐ってるのか、freebsd 8 の ae ドライバが腐ってるのか、それともまた別のところに原因があるのかは今のところ不明。NIC 以外はとくにおかしなところはないんだけどねぇ。再起動前の uptime は260日だったし。


2010年8月18日(水)

無題

_ 今度はホームルータがぶっこわれたみたい。電源入れ直しを3回ぐらいやって復活せず、うーん困ったなー、と打つ手がなく10分ぐらい放置してたら復活した。ただ、いまいち動作が不安定なようで、いつまたつながらなくなるかわからない。

_ ということで、会社に休みの連絡を入れて、今日は新しい機材の調達と移行作業をおこないます。そろそろ電気屋さん開店する時間かな。仕度して行ってくる。

_ いちばんの問題は PPPoE のパスワードがとうの昔にわからなくなっていて、新しいのを買ってきても ISP に問い合わせしなきゃセットアップできないということだったりする:-)

無題

_ つーことで、新しい家庭用ルータ(ブロードバンドルータとは呼びたくない)を買ってきてつなぎかえた。freebsd なマシンに自前で PPPoE を喋らせるという手もあったんだけど、さわったことないツールをゼロから試行錯誤する時間を金で買いました。有線 LAN で PPPoE するだけの箱なら2500円なんてのもあるのね。買ったのはそこまで安いものじゃないけど。

_ …ここ何年かの機材設置でいちばんの難作業だった。壁の狭い隙間に手をつっこんで配線をいじらなきゃいかんので、ラックにきれいに収納されてる業務機材なんかよりずっとめんどくさい。

_ うちの自宅サーバには、IP アドレスがたくさん振ってありました。192.168.0.80 とか 192.168.0.53 とか。んで、家庭用ルータの方で HTTP へのアクセスは 192.168.0.80 へ、DNS の問い合わせは 192.168.0.53 へ、とポートによって NAT するアドレスを変えてました。こうすると、マシンをリプレイスするときにすべてのポートの準備が整ってから一気に移行するのではなく、HTTP だけとか DNS だけとか、ホスト側の IP アドレスをひとつずつ付け替えることでルータの設定を変更することなく段階的に移行できるのです。ところが、新しいルータではこれができないみたい。NAT する先をなぜか IP アドレスではなく MAC アドレスで管理してるので、IP アドレスが異なっていても MAC アドレスが同じホストを複数登録することができない。その仕様おかしくね?

_ 一般人には SNMP を受け付けたり syslog を別ホストに飛ばしたりする機能があっても使わないと思うけどさ、でもやっぱりあると嬉しいよね。どーせ中身は Linux で動いてんだからフリーのものをてきとーにつっこんどいてくれればいいのに。こういう欲しい機能が欠けてるわりには、なんかわけわかんないお節介機能はいっぱいついてるんだよな。つーか、syslog を飛ばせないなら web UI から見えるログの量をもう少し増やせないかね。15分前のログがもう消えちゃってるんだけど。

_ どーせ何年もぶっこわれずに使うものなんだから、ヤマハの RT とかの高いのを奮発するべきだったかなー。

無題

_ そーいえば、有休取ったのってゴールデンウィーク以来だな。ここのところ週末は遊んでばっかりだったけど、意外と働きモノだったんだな。…ほんとか?

_ まあ、秋になって気候がよくなったら休みまくるつもりだけど。暑いときに休んで自宅でぐったりするより、休まずに涼しいオフィスでぐったりする方がいいよね。


2010年8月19日(木)

無題

_ 交差点で信号待ちをしてたら、うしろから「よしっ! よしっ! よしっ!」と威勢のいいかけ声が聞こえてきた。なんでこんな場違いなところでそんな気合いを入れてるんだろうと振り向いて声の主を確認してみた。

_ おっさんがくしゃみをしていた。夏風邪ですか? お大事に。

パッチのライセンス

_ これに関連して。

_ GPL なソフトウェアがありました。GPL ですが、とある企業は開発者との間でソースを公開しなくてもいいよという GPL ではない契約を別途結んでそのソフトウェアを利用した製品を販売していました。

_ そのソフトウェアにバグが発覚して、外部からパッチが寄贈されました。パッチは GPL として扱ってくれ、と修正した人が言いました。

_ さて、その特別ライセンスで利用していた企業は、その GPL なバグ修正パッチを自社製品にクローズドソースのまま取り込むことは可能でしょうか。この企業はどうやったらバグを修正できるでしょうか。

_ MySQL は実際にこのような GPL/商用のデュアルライセンスのため、この問題が現実に起きる可能性があります。


<< = >>
やまや