_ お仕事で使ってる自分のマシンが。年末だってのに。
_ いちばん容量を食ってる、っつーか半分以上が過去のメールだったので、こいつを圧縮する。
_ まずは、 こいつにしたがって、中で動いてる自分専用の dovecot な IMAP サーバで圧縮メールボックスを扱えるように設定。とりあえず、圧縮したメールを読み出せるように変更するだけで、配送時は非圧縮のままにしておく。
_ んで、以下のスクリプトを実行する。引数に Maildir のフォルダを指定して実行する。
排他処理してない手抜きなので注意。dovecot がアクセスしているフォルダを圧縮すると整合性が取れなくなる可能性がある。自分専用なので MUA を止めて配送も止めれば問題ないけど、そうでない環境では危険。詳しくは このへんを参考に。理解できなければマネしちゃダメ。とりあえずゴミメールをこれで圧縮して問題なく読めるのを確認したら、他のフォルダも圧縮してみる。#!/bin/sh -e for d in $@; do find $d -type f -name "*,S=*:2*" -mtime +7 | while read f; do case `file $f` in *"SMTP mail"*) xz -S Z $f;; *) ;; esac done done_ で、その結果どうなったかというと、…まったく改善しない。ファイルシステムが ZFS なので、ファイルを圧縮すると空きが増えるどころか、前回の snapshot との差分が大きくなって逆にディスクを圧迫する方向に働くんだな。これは盲点だった。snapshot を消す以外に方法ないじゃないか…。つーか、ZFS なんだからファイルシステムごと圧縮した方がてっとり早かった。ということで zfs set compression=lz4 してみたけど、既存のファイルはそのまま圧縮されないので、メールの圧縮も無駄ではなかったはず。
_ おお、「お客様の中にお医者さまはいらっしゃいませんかー、急病人なんですー」ってリアルにあるんだね。まあ、ドラマなんかと違って飛行機じゃなくてフェリーなんだけど。
_ つーことで、苫小牧行きのフェリーの中。行くぜ冬の北海道。
_ 苫小牧に昼前に到着。冬の北海道は初めてだけど、思ったほど寒くはない。
_ 襟裳岬に辿りついたのはもう夕暮れ時。そういえばこの前に来たときも日没間際だったな。風が強くてめっちゃ寒い。一瞬でも風がやむとそれほどでも寒くはないんだけど。
_ 内陸に入って中札内。暖房なしで車中泊に挑戦してみる。手元の温度計ではマイナス13度とか表示されてるんだけどどのぐらい信用できる数字なんかね。窓に結露した水滴が凍りついてる。換気のために細く窓を開けてるので冷気が外から入ってくるけど、羽毛布団に入ってればとりあえず寒くはない。カイロやら湯たんぽやらの用意はあるけど、いまのところ未使用。水が凍ると困るので寒くなくても湯たんぽは使うつもりだけど、なくても平気かも?
_ 襟裳岬
_ 布団の中でぬくぬくと一晩。まったく寒くない。ぜんぜんへーき。
_ が、朝起きてからが寒い。ペットボトルの水はカチンコチンに凍ってるし、スマホ、PC、モバイルルータは寒さで電池が弱って使いものにならない。冬の北海道に来るにあたって新たな買い物はほとんどしてないんだけど、ほとんど唯一買ったのが、寒いところでも使えるはずのイソブタン配合のガス缶。こいつがまったく使えねー。おまえにはがっかりだよ。いわゆる CB 缶じゃダメか。OD 缶の方は問題なく使えたので体を温める一杯はなんとか飲めたけど。
_ さて、帯広からスタート。ばんえい競馬に行ってみたけど、開催は午後かららしい。さすがに何時間も待てんなぁ。ということで、あきらめて旭川方面へ。大雪山のふもとを走る山岳コースですよ。
_ …除雪が行き届いていて拍子抜け。三国峠を越えるまでは夏タイヤでも走れるんじゃないかというぐらい。峠を越えてからはさすがに路面は凍結してたけど、まったく問題なく。むしろ、山から降りて市街地に近付いてからがたいへん。雪が降ってから除雪車が出動するまでの間に車にぺったんこにされたらしき雪がピッカピカに磨き上げられてつるんつるんとよく滑る。旭川の中心部に行くほどどんどん路面状況が悪くなって、信号待ちからのスタートではかならずといっていいほどスリップして左右に車体がブレる。これは怖い。
_ で、夜。気温0度。旭川ってすげー寒くなるイメージがあったのに、予想外にあったかい。予報では明日もさほど寒くはならないようなので、今晩も問題なく過ごせそう。
_ 十勝平野からの大雪山系
タウシュベツ橋梁。1月半ばまで糠平湖の下に沈んでるという話だったんだけど、ダメ元で行ってみたら橋の上の方は姿を見せてくれた。
糠平湖畔の森のミズナラの巨木
三国峠
_ 朝の気温は0度。東京とたいして変わらん。
_ 晴れたら旭岳に挑戦しようかと思って冬山装備も持ってきてたんだけど、残念ながら曇り。雲の切れ間に青空も見えるんだけど、大雪山方面は雲の中。ということでキャンセルして、雪に覆われた美瑛の丘へ。やっぱり雲が多いのが残念だよなぁ。
_ 午後になると完全に太陽は雲の中で、ときおり雪も降る。でも気温はプラス。冬の旭川で零度を上回ることがあるとは思わなんだ。旭山動物園へ。ペンギンさんのお散歩がめっちゃらぶりー。なんだこの生き物。
_ やたら大荷物のカブ2台を発見。もしやと近付いてナンバーを確認したら、上尾と武蔵野。冬の北海道で車中泊するわしを上回るアホがいた。ライダーさんは近くに見かけなかったけど、今日旭川にいるということは、たぶん最終目的地は同じような気がするのでまた会えそうな予感。
_ 美瑛の道
美瑛の丘
ペンギンの散歩というか大名行列というか
人間にここまで近寄って愛嬌をふりまく
_ 朝から雪。0度ぐらいなので寒くはないけど。
_ どこに行こっかなー、と考えて、青い池が冬にどうなってるのか見にいってみようと思い立つ。結果。氷が張った上に雪が積もって池じゃなくなってた。危険防止と称する柵で見られる場所も限られたいへん残念な感じ。
_ つまらんので、その近辺の森の中にスノーシューで突撃してみる。やっぱり雪の森の中をうろつくのはたいへん楽しい。スノーシューをはいてても膝下まで沈むのでけっこうな体力を使うけどね。小一時間ほど遊んで撤収。
_ 午後から晴れてきた。陽のあたる雪原は美しい。その景色を流れる窓越しに見ながら北に車を走らせ、オホーツク海沿岸、クッチャロ湖まで。到着したころにはもう真っ暗だったけど、白鳥の鳴く声がときおり聞こえてくる。明日の朝には姿が見えるかな。
_ 青い池(があるはずの場所)
そのへんの森の中
_ 朝起きてクッチャロ湖の白鳥たちを観察してみる。わざわざ冬の北海道に来てる身で言うのもなんだが、越冬のために北海道に渡ってくるこいつらの気が知れない。
_ せっかくオホーツク海のそばまで来たけれど、すぐにまた内陸へ。サロベツ原野を目指す。いやー、原野だわ。見渡すかぎりの雪原。雪まみれになって遊んでみたり。
_ 北へ。雪では走りにくいはずのバイクをちらほら見かけるようになってきた。目指すところはたぶん彼らと同じ。稚内、そして宗谷岬へ。年越しは日本最北のこの地で迎えるぜ。宗谷岬の駐車場は同じことを考えてるライダー、カー寝る泊erどもが集結してる。みんなアホだ。旭川で見かけたカブ2台も予想どおりここで発見。新年まであと4時間、ふとんの中であったまっておこう。
_ そんなわけで、今年もあと少し。いろいろお世話になりました。また来年もよろしくです。
_ 追記。23時半現在、駐車場はほぼ満車。車約100台、バイク約70台、自転車3台。テントの数は数えてない。稚内から徒歩で宗谷まで来た人もいる模様。女性のライダーも確認。バイク乗りたちのテント村周辺はそこそこ外に人がいるけど、車中泊な人たちは自分の車にひきこもってるのでひっそりとしてる。
_ クッチャロ湖の白鳥
サロベツ原野。奥には利尻山
大晦日の宗谷岬に集結したアホども(のごく一部)